私の父は、今は引退して晴耕雨読ときどき旅行の日々を楽しんでいる。
少し前にひょんなことから、現役で仕事をしていた時代の父を知る人と電話で話した。
その人は、懐かしそうに語ってくれた。
「ああ、あなたが○○さんのお嬢さんか。
あなたのお父さんはね、本当に凄い人なんですよ」
父は、家で仕事の話を一切しなかったので、
私たち家族は父がどのような仕事をしていたかは全然知らない。
「いやあなたのお父さんは本当に凄い人なんですよ。
そうかあ○○さんのお嬢さんかあ」
電話の人が感慨深げに言い続けるので、父は意外と仕事のできる男だったのか、
と耳を傾けていたら
「あの人はね、海で釣った魚を、船の上でさばいてその場で干物にしちゃうんですよ」
・・・って、仕事の話じゃなくて、「釣り同好会」の話だった・・・
釣り好きの父は、学生時代からずっと何かの「釣り部」に所属している。
もちろん今でも釣りに出かけて、釣ってきた魚をご近所に配って喜ばれている。
娘も、父の釣ってきた魚が大好きなので、新鮮な魚のある日は実家で夕食をとり、
私も大助かりだ。
ま、元気が一番だ。