先週の今日から、地震・津波・原子力発電所事故、停電・・・という苦難が始まった。
大切な人を一瞬で奪われ、それを静かに悲しむことすら許されない被災地の方々の
心を思うと、文字通り胸が痛む。
飢えと寒さと先の見えない不安感。
想像することもできない。
この一週間は、「いつもの自分」を保つのがとても難しかった。
ちょっとしたことで涙が出たり、イライラしたり、落ち込んだり。
私は普段、よく言えば「落ち着いた」、悪く言えば「感情の起伏に乏しい」タイプだと思うのだけど、
このところずっと不安定で、自分でも持て余している。
娘がとばっちりを受けている。
週明けに、放射性物質を恐れて
関西に避難してしまった同僚は、
木曜日から復帰。
東電と民主党政権に呪いの言葉を吐きながら、恐ろしい形相で仕事をしている。
私たちの業務は、インフラ関係、医療のような「なくては絶対困る」業種ではないけれど、
ストップしてしまうと困る人たちが確実に出てくる、そういう仕事。
今日は、業務時間内に停電発生。
オフィスが暗いのでろうそくを灯す。
仕事関係、友人関係とも、欧米人はほとんど出国か西や南へ移動を始めた。
残される側はなんとも辛い。
政府がチャーターした飛行機で大阪へ向かうイギリス人友人に、
「あなたのとこの政府は自国民を大切にしてうらやましい」、
と嘆いたら、
「君たちには『国に帰れ』って言えないよね。だってもう自分の国にいるから!」
と混ぜ返された。
確かにそうだね。自分の国にいる。
誰に向かってかは分からないけれど、毎日祈っている。