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ずっと「読んでおこう」と思っていて、読んでいなかった作品。 「読みたい」というより、「読んでおこう」。 ベストセラー青春小説ですから。 全校生徒が夜を徹して80キロ歩きとおす、北高のイベント「歩行祭」を舞台に、二人の主人公を描いている。 まず、読み出してすぐ、ものすごく懐かしかった。 「北高」が、私の通った高校にとてもよく似ているのだ。 一言で言うと、「地方の進学校」。 ありえないセンスの学校指定ジャージや、伝統的な(苦痛を伴う)学校行事があるのも一緒。 開放的で自由な、要は「自分のことは自分でやってね」という校風。 高校生たちの会話が、とても大人っぽい。 世間にもまれていないからこそのすっきりした大人っぽさといおうか。 「地方の進学校」だから、友だちとは大学進学でバラバラになることが分かっている。 今の自分は通過点にいるに過ぎない、ということをはっきり認識しているティーンエイジャーの淡々とした態度。あー、分かる分かる。 けれど、それは友だちが大切じゃないというのは違って、お互いに大きな影響を与えながら日々を過ごしているのだ。 主人公には、しっかり支えてくれる、すごくいい友だちがいる。 べったり付き合うのではなく、冷静に自分を見ていてくれる、親友(たち)が、とても魅力的。 この小説の、私にとってもう一つの「共感ポイント」は、シングルマザー。 主人公二人は、それぞれシングルマザーに育てられている。 二人とも、ちゃんと「まっとうな」いい子に育っている。 けれど、それぞれの母親のタイプはまったく違っていて、 女の子の主人公の母親→友だちタイプ 男の子の主人公の母親→尽くしタイプ という感じ。シングルマザーになった経緯とか、子供(共に一人っ子)の性別とかで母親のあり方も変わるのだろうけど、主人公の子達が母親思いであることには変わりなく。 母親一人に育てられた子供の気持ち、というのを考える機会になった。 小説だけど、こんな風に育ってくれればいいな、と思わずにいられなかった。 特に時代設定はないけれど、いまどきではなさそう。 携帯が一切出てこない。 携帯電話が普及する前の時代に高校生活を送れて、よかった、とふと思う。 「誰ともつながっていない時間」って、若者には特に必要だと思うから。
by summerbunny
| 2009-04-30 21:28
| 読書
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