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博物館のワークショップに参加した。
テーマは「石のネックレス作り」 まずは石に鉛筆で好みの形を描き、周囲を電動カッターのようなもので切ってもらう。 私はハートにしてみる。娘に「大人なのに云々」言われるが、無視する。 ちなみに娘は勾玉。 目の粗い棒やすりから細かいものへ順に使い、削る。 素材の石はいわゆる「ロウ石」で、道路に線が描けるくらい柔らかい。 大昔は、砥石を使って硬い翡翠を削ったそう。 手間も時間もかかる作業だったので、翡翠の勾玉を手に出来たのは貴族階級だけ。 ただ、当時の人は石の「目」を読むことに長けていたので(今も石職人さんは石の目を読むそうだ)、勾玉を作りやすい石を探して作っていた。 そのうちだんだん「目」を読まなくても削れるくらい柔らかい石を使って、勾玉が大量生産されるようになった・・・という話を学芸員さんから聞きつつ、ひたすら削り、磨く。 「今のブランド品と同じですね、昔も今と同じだったんですね」と言ったら、 「昔が今と同じなのではなくて、今も昔と同じってことですよ」と。 娘の勾玉。 普通のサンドペーパー、濡らして使うサンドペーパーと順に使って、ひたすら磨く。 巡回していた若い女性の学芸員さんから、 「しっかり磨いてキメを整えてくださいね~ 下地をちゃんと作ると化粧のノリがいいのと同じですよ」 と、励まされた。身につまされる。 娘と2人でひたすら石を磨いて3時間以上。 仕上げはフェルトで磨く。 娘はいつもの調子でべちゃくちゃしゃべり、学芸員さんたちとすっかり仲良くなっていた。 気がつけば20名以上いた参加者は皆帰り、最後まで残っていた私たち母娘。 おかげで大満足の仕上がりになった。 今度出かけるときに一緒にしようね、と娘と約束する。 このネックレス、マメに磨いているとどんどん輝きが増します、と学芸員さんに言われた。 なので、寝る前にベッドに持ち込んでフェルトでせっせと磨いている娘。 寝床で勾玉を磨く少女。その姿がおかしい。
by summerbunny
| 2009-08-04 22:05
| 食
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